
2025年の株価の見通しを知りたい方へ。
激動の2024年も終わってみれば、日経平均の終値は39,894円と大納会での過去最高を更新しました。明けて2025年は経済動向がさらに大きく動く可能性があり、柔軟な投資戦略が必要です。
そこで今回は、2025年の経済動向を、マクロから順に注目すべき業種や個別銘柄まで、投資で稼ぐヒントを解説します。さらに、リスクを抑えて賢く投資するためのQ&Aも用意しました。
ぜひ最後までご覧いただき、2025年の株価見通しを理解して、成功のヒントをつかみましょう。
2025年 株価見通し|経済動向の把握が成功への鍵

2025年の株価見通しを考える際に、まず大切なのは経済動向の把握です。投資で稼ぐには、マクロな視点で経済動向を把握する必要があります。ここでは以下の3つの視点を解説します。
日本経済の成長は本物か?注目ポイントを解説
米国経済は盤石?株高継続の可能性
新興国の成長は継続可能か?日本企業との関係
それぞれ、順にみていきましょう。
1.日本経済の成長は本物?注目ポイントを解説
日本経済の成長が本物といえる根拠を解説します。
2025年は実質賃金の増加がインフレ率を上回る見通しです。日本企業の売上高営業利益率は過去最高を記録し、その勢いは続いています。
名目GDPは24年に3.0%、25年には3.2%の成長が見込まれ、円高局面でも6〜7%程度の業績アップが期待できます。(※1)
また、東証の要請を受け、企業は資本コストや株価を意識した経営に向けた対応が課せられました。実際に自社株買いは、2024年に前年比7割増の約17兆円に達し、株価を力強く下支えしています。
これらのデータから、日本経済の成長は本物であり、今後も持続する可能性が高いことが示唆されています。日銀の利上げも緩やかに進められるでしょう。
これらの点から、日本経済の成長は今後も続くと考えられます。
(※1)名目GDPの上昇は、物価の上昇をともなう。企業にとって製品・サービス価格の値上げが行いやすく、業績の増加につながる。
2.米国経済は盤石?株高継続の可能性
米国経済も、引き続き好調を維持し株高継続の可能性が高いでしょう。AIの普及と半導体需要をけん引役に、米企業業績は過去最高益更新が続く見込みです。当然、2025年の株価も高値更新が期待されます。
トランプ新政権が打ち出す所得税減税は、景気をさらに過熱させインフレの懸念も残ります。しかし、米国は景気の状況に応じて金利を自由に調整できる強みを持ち、基軸通貨ドルは他国に対する優位性を保証します。貿易関税強化も、米国に有利な条件を引き出すカードとなるでしょう。
ただし、対中関係など地政学的リスクはマイナスですが、財政政策による経済押し上げ効果が勝るとの見方が主流です。そのため、米国経済もプラス成長が続くと予想され、株価を支える要因となる見込みです。
3.新興国の成長は継続可能?日本企業との関係
新興国では、特にインドとベトナムは大きな投資妙味があります。インドは2023年に人口で中国を抜いた模様です。
名目GDPでも日本、ドイツを抜き、2027年には世界第3位の経済大国となる見込みです。インドに進出している日本企業は、2022年10月時点で1,400社、4,901拠点にのぼります。なかでも、スズキは2030年までに販売網を7割拡大する計画です。
一方、ベトナムも2025年のGDP成長率を6.5〜7.0%と高い目標を設定しています。日本企業では、特に高島屋がベトナムを成長ドライバーと位置付けています。また、ニチレイでも生産拠点として投資を強化。
海外企業ではエヌビディアも参入して投資している流れがあるなど、成長市場として非常に魅力的です。
投資信託の購入から、成長の恩恵を受けられる可能性は高いといえます。
2025年 株価見通し|成長が期待できる業種

コロナから脱した現在、これからの成長ドライバーは「新たな価値の想像」にあります。ここでは、2025年も成長が期待できる以下の5つの業界について解説します。
半導体|世界の進化を支える基盤技
AI・DX|未来を創造するテクノロジー
エンタメ・ゲーム|新時代を担う重要セクター
銀行・金融|金利上昇が追い風
飲食・小売り|インバウンド消費で復活
成長する業界を見極める視点を、ぜひ身に着けてください。
1.半導体|世界の進化を支える基盤技
半導体は現代社会を支える不可欠な基盤技術であり、今後も飛躍的な成長を遂げると予測されています。SEMI(国際半導体製造装置材料協会)の予測でも、2025年、2026年と、さらなる成長拡大が続く見通しに変わりはありません。
近年、半導体市場は、GDPの2〜3倍のペースで成長を続けています。振り返ると、パソコン、スマートフォン、クラウドなど、技術革新の度に新たな市場を生み出した実績があります。
直近では、AIの普及にともなうデータセンターやサーバーへの需要が、半導体市場を牽引する存在となりました。自動運転技術など、生活を大きく変える技術も、半導体なくして実現できません。半導体は単なる部品ではなく、世界の進化を支える原動力といえるセクターです。
2.AI・DX|未来を創造するテクノロジー
2025年、AIとDXは企業の成長戦略に欠かせない要素です。特にコロナ禍を機に、デジタル化へのソフトウェア投資は急増しました。マーケット調査会社の予測では、国内企業のDX関連市場規模は、2030年度に8兆350億円に達するとの見解です。(※2)これは2020年度比で約5.8倍の驚異的な成長です。
AIやDX化の流れは、人手不足などの課題解決を迫られる多くの業界に影響を与えています。例えば、銀行では業界調査や営業支援、飲食店では予約管理や発注業務、市役所では請求書処理などに活かされています。ほかでも多くの業務でAIやDXが活用され、効率化の流れはますます加速中です。
ソフトバンクグループのような先進企業は、いち早くAIやDX関連への投資を積極的に続けてきました。AIとDX分野の成長は今後も加速するでしょう。
3.エンタメ・ゲーム|新時代を担う重要セクター
エンタメ・ゲーム業界は、新時代を担う重要セクターとして大きな成長が期待されます。日本が誇るアニメや映画は根強い人気を維持し、東宝では2024年の興行収入は900億円を超え過去最高を更新しました。
スマホゲーム市場も成長著しく、DeNAの直近決算では、営業利益が前年比14%増となりました。(※3)さらに、2025年3月期ではゲーム事業の売上収益は250億円と、全四半期の倍以上になる見込みです。加えて、WEB3の発展により、ブロックチェーン技術を用いたゲームも業界に新しい風を吹き込みつつあります。
2025年についても、大きなリターンを生む可能性を示唆しており、今後の動向から目が離せません。
4.銀行・金融|金利上昇が追い風
2025年、日本の銀行・金融業界は大きな飛躍のチャンスを迎えています。日本では賃金上昇を背景とした慎重ながらも確実な利上げが見込まれ、銀行の収益を力強く押し上げるでしょう。
メガバンク、地銀は共にDXを積極的に採り入れ、業務の効率化を推進しています。例として、法人営業強化のための体制構築、余剰人材の再教育・戦力化です。これらの取り組みは、銀行業界全体の収益構造改革を加速させています。
また、PBRの改善余地が大きい銀行は、自社株買いを強化する可能性も高く、株主還元の面でも魅力が高まっています。(※4)つまり、2025年は銀行株にとって、収益拡大と株価上昇が期待できるチャンスといえる局面です。金利上昇の追い風と、業界全体のDX推進による構造改革が、銀行株の飛躍を後押しするときが来ています。
(※4)PBR:株価純資産倍率ともいい、株価が割安か割高かを示す指標。1倍未満は、市場が会社の解散価値より低い評価をしている。
5.飲食・小売り|インバウンド消費で復活
飲食・小売業は、コロナ禍からの完全復活を遂げました。特に、2023年に大幅回復したインバウンド需要は2024年も継続しています。中東諸国からの旅行者増加も後押しし、年間過去最高の約3,700万人に迫り過去最多を記録しました。
また、想定外の円安も追い風となり、飲食・小売り業界に活気をもたらしています。百貨店では、大丸松坂屋や高島屋などが前年同期比5%以上の成長を達成。免税売上に限れば、前年同期比20%超という驚異的な伸びを示しています。
今後の為替変動についても、海外の物価上昇を考慮すれば、大きな懸念材料とはならないでしょう。ドル円レートが120円になったとしても、依然として高い集客力を維持できると予測されます。これらの数字から、飲食・小売り業界の復活と成長は間違いないといえるでしょう。
2025年 株価見通し|注目したい個別株(銘柄)

経済動向や注目の業種を踏まえて、注目したい個別株を紹介します。
2025年も株価の見通しに期待できる銘柄は以下の5つです。
ソニー|エンタメ戦略で業界をリード
エヌビディア|半導体分野の世界的企業
レーザーテック|半導体検査装置で連続最高益
フジクラ|AI関連のインフラで増益幅拡大
三菱UFJフィナンシャルグループ|強固な財務基盤で成長期待
投資で稼ぐために必要な見立てを、順に解説していきます。
(注)あくまでも注目銘柄の紹介です。個別投資を推奨するものではありません。
1.ソニー|エンタメ戦略で業界をリード
ソニーは、エンタメ戦略を軸に、2025年に向けて強い成長が期待されます。直近決算では、四半期の営業利益4,550億円(前年比73.0%増)という圧倒的な成長が示されました。(※5)特に、ゲーム&ネットワークサービス事業の大幅増益が、全社利益に大きく貢献しています。
さらに、高い技術とブランド力を基盤に、ハードとエンタメの融合についても期待できます。ソニーは映画、音楽、ゲームと多角的な事業展開で、独自のエンタメ路線を構築してきました。KADOKAWAとの提携強化の報道もあり、有力IPの獲得によるエンタメ事業の明るい展望も見込まれます。(※6)
これらの戦略は、株価にプラスの影響を与える可能性が極めて高く、今後も目が離せません。ソニーの成長戦略は、数字と実績に裏付けられたものであり、非常に魅力的な存在といえるでしょう。
(※5)2024年11月8日発表 同年7月1日~9月30日の実績
(※6)IP:Intellectual Property(知的財産)
2.エヌビディア|半導体分野の世界的企業
エヌビディアは、GPUと呼ばれる画像処理装置で世界をリードする企業です。高性能なGPUは、AIやゲーム、データセンターなど幅広い分野で活用されています。そのシェアは約8割という圧倒的シェアを誇り、エヌビディアの成長を支えています。
2025年、売上高は前年比約2.1倍の約1,287億ドルに達する見込みで、投資家目線でもポジティブです。AI、データセンター、自動運転などに不可欠な技術を提供する同社の優位性は確実視されています。
特に、次世代GPU「Blackwell」は、従来比で2倍以上の性能向上が見込まれ、優位性を一層強固にするでしょう。エヌビディアの時価総額はすでに500兆円を超えており、高い技術力と革新性からも持続的な成長と株価上昇が見込まれます。(※7)
(※7)2024年6月時点
3.レーザーテック|半導体検査装置で連続最高益
レーザーテックは、半導体製造に不可欠な「検査」を担う装置メーカーです。微細な回路の欠陥を、高精度に検出する技術で世界トップクラスの実力を誇ります。
特に注目すべきは、高性能な半導体の製造に欠かせない最先端のEUV露光技術に用いられるマスクの検査装置です。時代の最先端をいくレーザーテックの検査装置は、驚異的な成長を約束します。
2024年度に8期連続の最高益を達成し、9期連続も実現できる見込みです。一方、純利益も約89.3億円で前年同期比16.0%増となりました。
今後、半導体の微細化・高集積化が加速するなか、レーザーテックの検査装置の重要性はますます高まっています。ただし、半導体市況の減速懸念や米中摩擦の影響など、不透明な要素も存在します。米国の金利動向や中国の対抗措置など、外部要因に注意しつつ判断してください。
4.フジクラ|AI関連のインフラで増益幅拡大
フジクラは、導電・電線分野に強みを持つ老舗メーカーです。特に、データセンター向け大容量電線の需要増が見込まれます。AI普及にともなうデータセンター需要の拡大を追い風に、2024年は5倍の株価上昇となりました。
直近の決算では、売上高は4,475億円(前年同期比14.2%増)、営業利益は551億円(同79.2%増)となっています。
背景には、世界全体の生成AI市場が2030年までに約14兆円にまで拡大すると試算されていることがあります。また、CAGR(年平均成長率)は、2022年〜2030年の期間で35.6%の予測です。
データセンター向け電力インフラ投資は今後も続くと予想され、フジクラの持続的な成長が期待されます。結論として、フジクラはAI時代の電力インフラを支える重要な役割を担い、その成長ポテンシャルは非常に大きいといえるでしょう。
5.三菱UFJフィナンシャル|強固な財務基盤で成長期待
三菱UFJフィナンシャル・グループは、2024年度中間期の顧客部門の営業純益が前同比+30%超と、過去最高益を記録。今後展開されていく、国内の金利上昇局面でさらなる収益拡大が期待される筆頭格です。日銀は長らく続いた金融緩和政策の修正を発表しました。金利上昇は、銀行の主要な収益源である貸出金利息収入の増加に直結します。
また、デジタル分野への対応も盤石で、成長戦略を後押しできる体制が構築されています。これを受けた、アジアを中心とした海外事業の強化や、ロボアドバイザー大手のウェルスナビの完全子会社化も好材料です。
PBRは約1倍とほかのメガバンクと比較しても割安で、株価上昇のポテンシャルも期待できる見込みです。MUFGは持続的な利益成長と企業価値向上を実現する可能性が高く、注目すべき銘柄といえるでしょう。
投資リスクを抑えて稼ぐためのQ&A

リスクを抑えて投資で稼ぐためのQ&Aを3つ紹介します。
損せずに稼ぐための戦略やコツ
株や投資信託・債権以外に有望な投資先
小額からでも無理なく稼ぐ近道
投資で稼ぐためには、損をしない立ち回りを最優先に考える必要があります。読んでいただければ、少額でも投資できる方法も分かるので、ぜひ参考にしてください。
Q1.損せずに稼ぐための戦略やコツは?
投資で損をせずに稼ぐには、リスクリワードの設定と損切りの徹底が重要です。
エントリー前に想定される利益と損失の比率(リスクリワード)を明確化します。10%の利益を狙うなら、許容できる損失は5%までといった具合です。
次に、利益確定と損切りのルールを事前に決めておきます。
利益確定では「株価が購入時より〇%上昇したら売却する」といったルールを設定します。想定以上の含み益に目がくらむと、せっかくの利益を逃してしまいかねません。
損切りでは「株価が購入時より〇%下落したら売却する」といったルールを設定します。損失を最小限に抑え、次の投資につなげることが重要です。
「もう少しで価格が戻るかも」などと感情的な判断は避け、ルールに従って行動しましょう。
Q2.株や投資信託・債権以外に有望な投資先は?
株や投資信託・債券以外に有望な投資先として、暗号資産、特にビットコインが注目されています。当初は投機的な資産とみなされていましたが、2024年には現物ETFが承認され、地位を確立しています。
これにより、機関投資家の参入が容易になり、ビットコインは2024年12月に初めて10万ドルを突破。エルサルバドルや、アルゼンチンでも普及が進むなど、国家レベルでの採用も拡大しています。
また、米国も保有を検討しているとの情報もあります。投資主体が個人から機関投資家、そして国家へと拡大している事実から、今後も成長が期待される投資先といえるでしょう。
Q3.小額からでも無理なく稼ぐ近道は?
小額からでも無理なく稼ぐ近道として、中小型株への投資をおすすめします。大型株への投資には最低でも20万円程度が必要ですが、中小型株なら1万円台から投資可能です。
さらに、中小型株は時価総額が小さいため、良い材料が出れば短期間で株価が2倍、3倍になる可能性も秘めています。実際に、2024年12月24日には、アクセルマーク(3624)がストップ高まで買われ、年初来高値を更新しています。
成長性の高い企業が多いのも魅力で、将来有望な分野を見極めて早めに投資すれば、少額でも大きなリターンが期待できるでしょう。
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さらに、YouTubeチャンネルの「来週の注目銘柄」では、ソニー、フジクラなど、話題の銘柄を徹底解説します。
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まとめ 2025年の株価見通しを知って投資で稼ぐ!

2025年は不確定要素を抱えながらも、日米ともに株価上昇が見込まれる年です。
特に、半導体やAI関連は注目すべき分野です。ただし、日米を取り巻く金利や地政学リスクも存在するため、経済動向に沿った投資戦略が求められます。そのためには、マクロな観点を意識しながら、業種や個別の銘柄を選択する必要があります。
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